Curiosity – 楽しみかたのご案内

庭は梅の花から始まり、樹齢100年のだるま藤が丸く白い花を咲かせます。出猩々(でしょうじょう)という珍しいもみじは、春に鮮やかな赤い葉を揺らします。このもみじは夏に緑になり、秋にはまた紅葉するのです。

宿の縁側に座って山をみると、ぽつぽつと桃色や淡い紫が目にとびこんできます。山の雑木林のなかに山桜や藤の花が咲いているのです。
近くの河川敷にもサクラの並木があり、すぅっと並んだピンク色が本格的な春の訪れを感じさせます。
その後、山がどんどん緑になっていき、生命の息吹を感じられるのもこの頃です。

集落にある茶畑はいよいよ緑がまぶしく、ゴールデンウィークの頃は茶狩りの様子を見ることができます。村中を巡る水路の音を聞きながら散歩するのも楽しいのです。

アジサイが咲き誇ったあとは、庭の奥にあるサルスベリの濃いピンク色の花が長く楽しませてくれます。
古い家は夏の涼しさを優先して作られているものです。この家は安倍川から山に向かって風がふくので、その風を利用して東と南に大きく縁側がとられています。夏の日差しは暑いですが、風は涼しく、長く突き出した軒先が大きな影をつくってくれます。
たらいに水を張って足を冷やしたり、子どもは水鉄砲で遊ぶなど、田舎ならではの夏の楽しみ方があります。

庭にある大きな栗の木がたくさんの実をつけます。毎年バケツでは足りないほどの栗がとれます。
この時期に宿泊される方は、どうぞ栗拾いをお楽しみください。
柿の木もあります。柿はカラスと人間のどちらがたくさん採れるのか、いつも競争になるのです。
にしむらの秋は金木犀の香りに始まり、小さく揺れる萩の花や、もみじの紅葉が楽しめます。
近隣にも花をつける樹木がたくさんありますので、散策されることをお勧めします。
夕方になるとお風呂を薪で焚いている集落のお宅から、いい香りが漂ってきます。

近くの山々は徐々に紅葉が始まります。夏の間には濃淡のある緑に覆われていた山も、賑やかな色に衣替えします。この時期、縁側に座って山を眺めながらゆっくり本を読んだりするのもいいものです。

運が良ければ、初冬の早朝に「朝霧(ケアラシともいう)」が見られます。これは安倍川の水温が温かく、上空が冷たい早朝に現れる現象で、川の形状にそって霧(雲)が発生します。まるで龍のようです。

庭のツバキが咲き始め、そっけない冬の景色に色を加えます。朝は道ばたに生えている雑草も凍り、冷たい季節を迎えます。
この地域には雪はめったに降りませんが、気温は静岡市街地よりもマイナス2〜3度ほど低くなります。

真冬には地面が凍るために露地物の野菜は採れなくなり、その時期を過ぎるとまた春を迎えるのです。

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